アカチチタケ

Lactarius rufus

kangasrousku1.jpg

特徴
アカチチタケは大きさは小さい、または中くらいの大きさの食用きのこである。傘は平で褐色、乾燥していると絹のような輝きがある。成長初めは丸みを帯びていて、その後中央が少しへこんだじょうろの様な形になる。傘の中心には突起物があり分かり易い。傘は淡い赤みがかかった色をしている。柄は細く滑らかで、色は傘と同じかやや淡い色、そして中身は空洞である。肉は茶色味が掛かっていて乳液は白で色移りしない。味は苦みが強く爽やかな匂い、針葉樹を思わせるような匂いである。

類似種
アカチチタケに似た種類にはアカチチモドキというものがある。傘はやや大きく淡い色をしていて、ベルベットの様である。透明色の乳液はチチタケの中ではこれだけである。アカチチモドキは弱毒性なので、初心者はアカチチタケとアカチチモドキの見分けが付くようにすると良い。アカチチモドキは沼地や水際の森といった湿地を好む。ウグイスチャチチタケも同様に取らない方が良い。

自生場所
アカチチタケはあらゆる森に個別で生えているか、または群生している。荒れたマツの森や岩のこけからも生えている事がある。夏、乾燥した時期には森のあぜ地や沼などの湿地帯で良く見つける事ができる。これは一般的なきのこで、収穫量も多い。

収穫時期
夏の天候にもより、7月から10月あたり。

利用方法
冷凍や塩漬けなどの調理前に、少量の水で10分程煮る。火を通した後は流水で洗い、茹でた後の湯は捨てる。小さいアカチチタケはマリネやピクルスに適している。

kangasrousku.jpg