Arktiset Aromit, Kauppakatu 20 D, 89600 Suomussalmi, Finland
フィンランドでは国民誰もが自然の中を自由に動き回り、恵みを楽しめるように、一人一人の権利が存在します。全国の90%の土地はこの権利によって自由に行動ができます。これは観光で訪れる外国人も対象に入ります。自然の中での行動に土地所有者の許可を取る必要は無く、お金を払う必要はありません。つまり誰もが自由に森でベリー摘みや茸狩りを楽しめるのです。ただし法によって天然記念物や保護の対象にあたるものは除外します。
商業用にベリーやきのこを採る為でも、この権利があるので土地所有者の許可はいりません。これによって企業や購買者や旅行会社などが利用出来るのです。とはいえ、商業用のハイキング等行なう場合には、前もって土地所有者の許可を得る事が無難と言えます。
ただし薬草、樹木の葉、枝、苔、樹皮、種子、樹液などは土地所有者の許可がいるのでむやみに採ってはいけません。この事は私有地でなくても同じです。
一人一人の権利には自然を保つという責任もあります。自然の調和を乱す事はしてはならないし、ゴミの投棄や破壊行動などは犯罪です。自然はとても繊細で新しく生まれ変わるには時間が掛かります。その為森などで行動する場合はその調和を乱さないようにしなければならないのです。
許可事項
禁止事項
自然の中での活動にも限度があります
自然で行動、活動する場合にはルールを守らなければなりません。例えば破壊行動、ゴミの投棄、住宅地や建物近辺での行動、土地所有者の所有物に損害を与える事などは禁止されています。法的には、例えば庭先から何メートル離れていればベリー等を採ってもよいかなどの細かいことは指定されていません。常識で考えて、礼儀をわきまえた行動することです。他人の庭先近くを通らないようにし、姿が見えないあたり、音が聞こえないなどの距離を保つのが最適です。また土地所有者の許可無く車両を乗り回す事もいけません。
自然の中で活動する場合、自分だけではなく他のグループも活動しています。お互い、いわゆる交通ルールを守るのが礼儀です。例えば、もし狩猟団体が鹿追いを始めた場合、ベリー摘みをしている人達はその場所から出る必要があります。反対に狩猟団体が後からきて狩猟を始める場合、ベリー摘みをしている人達に注意して行動する必要があります。
一人一人の権利があっても、国立公園や自然保護区域などでの行動は制限されます。これらの土地での行動は別途に自然保護法や環境法などで制限されています。
一人一人がこれらの権利や法規定を知ることが大切です。